2024年6月8日(土)、東京・科学技術館 サイエンスホールにて、「TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』スペシャルイベント〜100分の1じゃない。×100の愛なんだ!〜」が開催された。
本イベントには愛城恋太郎役の加藤 渉さんはもちろん、本渡 楓さん(花園羽香里役)、富田美憂さん(院田唐音役)、長縄まりあさん(好本 静役)、瀬戸麻沙美さん(栄逢凪乃役)、朝井彩加さん(薬膳楠莉役)、上坂すみれさん(花園羽々里役)といった恋太郎ファミリーキャスト陣が大集結。トークコーナーや生アフレコなど、さまざまな企画を行い、ラストにはアニメ第2期の新情報も初解禁された。
アニメ第1期本編から数々の名シーンを生アフレコ…ステージ上には“嘘発見器”が登場!?
冒頭はイベントのために作られたオリジナル台本の影ナレーションから。会場が暗転する中、恋太郎がイベントをスタートさせようとするも、おかしなBGMばかりが流れ、ツッコミ倒す恋太郎。楠莉と静のラップが披露されたり、第11話EDテーマが流れたりと、コミカルな内容にイベント冒頭から会場は笑いに包まれた。
その後、司会のバッファロー吾郎・竹若元博さんの呼び込みでキャスト陣がステージ上に登壇すると、会場は大いに盛り上がり、恋太郎ファミリーの絆を振り返るスペシャル生アフレコのコーナーに。イベントでの生アフレコは初めての経験だという加藤さんは「緊張してます」とコメントする一方で、女性陣は口を揃えて「楽しみです!」と対象的なコメントを残していた。
生アフレコは第9話(「愛と魂をかけた聖戦」)でのブーケトスイベントにて、恋太郎ファミリーが力を合わせてブーケ獲得を目指すシーンからスタート。キャラクターたちが入れ代わり立ち代わり登場する中、本編と同じ、ときにはそれ以上の演技を生で披露。
物語は進み、羽々里役の上坂さんも生アフレコに加わると、羽香里と恋太郎を無理やり別れさせようとする親子ふたりの一幕へ。一方、恋太郎たちは夜の公園で羽香里奪還の決意を固めるシーンが披露される。ここでは先ほどとは一転してシリアスなセリフの数々も披露された。
恋太郎と唐音が羽々里と初対峙するシーンでは、アニメ本編では恋太郎の言葉の真偽を確かめるため、特注の嘘発見器を使って“害虫裁判”を行うことになるのだが、会場のステージ上にその嘘発見器が突如登場。生アフレコ中の出来事に会場はどよめきと笑いが巻き起こった。
まずは嘘発見器の信憑性を確かめるために、本編と同じく唐音がその椅子に座らされるのかと思いきや、羽々里役の上坂さんが「唐音さん、いや富田美憂さん、座りなさい」と名指し。予想外の展開に富田さん自身も驚いていたが、上坂さんに「NG少ないでしょ?」と言いくるめられ、噓発見器に座ることとなった。
イベント限定の“花園家の使用人”としてふたたび竹若さんが登場すると、ここからは竹若さんの進行で嘘発見器を使ったバラエティーコーナーがスタート。
コーナーの内容は、富田さんに関するタレコミを元に、投げかけられた質問に対する富田さんの嘘を暴くことで、嘘発見器の信頼性を確かめようというもの。
ひとつめのタレコミは、「富田美憂のマイルール”小麦は1日1回まで”全然守ってない(マネージャー談)」。
本人はこのマイルールを忠実に守っていると話すが、嘘発見器は「ウソ!ウソ!ウソ!」と繰り返し言い放つ。会場のスクリーンには、そんな嘘発見器の判定を裏付けるように富田さん本人のSNSで投稿された日々の食生活が映し出されていく結果に。
さらに「富田美憂は上目遣いで『一生のお願い』といえば断られるわけ無いと思っている(マネージャー談)」というタレコミも。
富田さんは「そんなつもりはない!」と反論するも、嘘発見器はやはり「ウソ!ウソ!ウソ!」の一点張り。このやり取りを見た上坂さんは、上目遣いでのお願いをこの場で実践してみるよう提案。富田さんが上坂さんに向けて実際にお願いをしてみせると、上坂さんは恍惚の表情を浮かべていた。
富田さんの嘘(?)が暴かれるたびに会場は大きな笑いに包まれ、無事に嘘発見器の信頼性が確認できたところでバラエティコーナーは終了。再び生アフレコに戻り、恋太郎の羽香里への想いを見定める“害虫裁判”が行われるくだりへ。
ゆっくりと加藤さんが嘘発見器に座り、「俺は、羽香里のことと、100カノを愛してくださる皆さんのことが、世界で一番大大大大大好き~~っっ!!」と全力で宣言すると、嘘発見器は「ホント!ホント!ホント!ゼーンブホント!」と判定を下して会場を沸かせた。
恋太郎ファミリーの絆はキャスト陣にも顕在!
続いては、「100カノトーク」と題したトークコーナー。様々なテーマで、キャスト陣がアニメ第1期の思い出を振り返っていく。
最初のテーマは「このメンバーのここが凄い!」。
このテーマを聞いた本渡さんは真っ先に「加藤さんは愛され力がすごい!」と力説。アフレコ現場で、気づいたらスタッフと打ち解けている姿が印象的だったようだ。
瀬戸さんは、「凄まじい役を演じきっているのでみんな凄い!」とキャスト陣の演技を絶賛しつつ、特に富田さんの凄さをひしひしと感じていたと話す。
どのキャラクターもボケたがりで、唐音はツッコミに回りがちだが、瀬戸さんいわく「スタッフのディレクションにもすぐさま対応していた」とのことで、器用なツッコミの数々に感動を覚えていた様子。
また瀬戸さんは上坂さんに対して、「演技がすごい!羽々里さんの解像度が高すぎる!」とこちらも絶賛。褒め言葉の数々を聞いた上坂さんはアフレコ時を振り返ると、「羽々里さんは絵コンテの段階からとにかくやばいんです。このよだれ、お母様のだな…と考えたり」と、思い出を語っていた。
次のテーマは「100カノ好プレー!珍プレー」。『100カノ』に参加した中で、他のキャスト陣がやってきた行動を振り返っていこうというものだ。
朝井さんは、加藤さんがアフレコ時にキャラクターの動きを自身に投影して演じるタイプだと言及。マイクの前で、キャラクターに合わせて実際に動くことがあるそうで、激しく動きながら演技していた加藤さんは、勢い余って台本を投げてしまったことがあるとのこと。そのときはさすがの朝井さんも笑いが溢れてしまったとか。役になりきっている姿を「好プレーであり珍プレー」と評していた。
富田さんは、本渡さんの好プレーエピソードとして、第7話(「はじめましてのお薬少女」)の楠莉の薬で羽香里のお尻が大きくなるシーンをピックアップ。台本を読んだときは「これを音にしたらどうなるんだろう」と不思議に感じていたという富田さんだが、本渡さんは体が“振動”している音を見事に表現し、その瞬間はキャストから拍手が巻き起こったという。
偶然にも長縄さんも同じシーンを「好プレー」として挙げており、音響監督の「微振動でお願いします」というオーダーに本渡さんがすぐさま対応していて感動したと、当時のエピソードを明かした。
最後のテーマは「ここが変だよ100カノスタッフ」。
まずは加藤さんが、「動画収録の度に、お絵かきや工作を依頼されることが多い」と切り出す。お絵描きや工作は時間がかかってしまうタイプとのことで、前日に下書きをしてから収録に臨むようにしていたとか。
富田さんと朝井さんは最終話放送直前特番で、スタッフがカノジョアーマーを作ってきたことに驚いたと振り返る。「あれは今どうなったんだろう?」と2人が話していると、なんと会場には実際に特番で使われたカノジョアーマーが登場。久々に登場した537個の缶バッジで作られたアーマーを目の前にして、キャスト陣、そして観客席からも「おぉ~」という感嘆の声が広がった。
そして長縄さんは、第8話(「キスゾンビ♡パニック」)のアフレコで「チュ」のセリフを(本編で流れたパターンとは別に)手の甲へのキス音で収録していたことを振り返った。リアルな音が収録できた反面、キスゾンビになったヒロイン全員がキス音で収録したため、「どれが誰だか分からない」と本番では採用されず、混沌とした現場であったことも明かしていた。
アニメ第2期の新情報に会場からは大きな歓声!
イベントも後半に入ると、再びスペシャル生アフレコのコーナーに突入。ここでは恋太郎とそれぞれの彼女との、一対一の名シーンを再現。
唐音は第6話(「皆大好きプール回」)終盤にて恋太郎の思いきった行動で唐音の水着姿を披露させる一連のシーンを再現。静は第3話(「無口な姫と騎士と武士」)終盤にて恋太郎がスマートフォンアプリを介してコミュニケーションを図ることを静に提案する一連のシーンを再現。そして、凪乃は第5話(「効率的な彼女」)で恋太郎との遊園地デートの思い出を振り返るシーンを再現。楠莉は第8話でキスゾンビに追われ恋太郎と二人きりのロッカー内で8歳の姿から18歳の姿へと変身するシーンや、ラストの薬開発と恋太郎のことが大好きだと再認識するシーンを立て続けに披露。
そして、全キャストが揃っての本イベントのクライマックスとなった羽香里と羽々里のシーンは、第11話(「この命にかえても」)・第12話(「君のことが大大大大大好きな100人の彼女(あと94人)」)から、恋太郎の羽香里救出劇と羽々里から愛の告白に応えるシーンを生アフレコで再現。
第1期から厳選した名シーンの贅沢な時間を満喫すると、やがてスクリーンには放送を控える第2期の最新情報が公開。追加キャストとして進藤あまねさん(原賀胡桃役)、高橋李依さん(須藤 育役)、Lynnさん(美杉美々美役)、高尾奏音さん(華暮愛々役)の出演が決定し、さらに2025年1月放送開始予定であること、第2期ティザービジュアルが公開され、会場からは割れんばかりの大歓声が轟いた。
作品の新たな展開も発表されたところで、イベントはエンディングの時間へ。キャスト陣が挨拶を行うと、その中で加藤さんは自身の性格を「気が小さくて臆病で恥ずかしがり、恋太郎とは似ても似つかないです」と告白。そのため生アフレコパートの量を見て「キッツ」と思ったことを正直に吐露していた。しかし、イベントに向けてスタッフから作中に登場する縁結びまくり神社のお守りを贈られたり、なによりファンの歓声が心強かったと感謝の言葉を口にした。最後に「出演者、ご来場してくださった皆さん、そしてこのイベントを作った全員が恋太郎ファミリーです。今後も『100カノ』を何卒よろしくお願いしたします」と宣言し、イベントは幕を閉じた。